NHK朝ドラ「半分、青い」1週のあらすじネタバレです。
かなり詳しいあらすじですので、ネタバレが嫌いな人は閲覧注意です。
半分青い1週のあらすじネタバレ
平成元年の放課後、降り出した突然の雨。
高校三年生の楡野鈴愛は傘を持たず立ちすくんでいた。
と、そこに一人の男子がやってくると傘を押し付け、そのまま走り去っていった。
「おー!リツ!サンキュー!」
鈴愛の幼なじみの萩尾律である。
鈴愛は小学三年生の時に病気で左耳が聞こえなくなった。
そのため、左側の雨音は聞こえないが右側だけ雨が降っていることを感じるというアンバランスな感覚を覚えていたが、それをおもしろいと捉えるポジティブな女の子であった。
昭和四十六年、大阪万博で賑わった翌年。
岐阜県東美濃市の梟町と言う小さな町のふくろう商店街に楡野食堂はあった。
食堂を切り盛りするのは、おおらかな性格の楡野仙吉としっかり者の廉子夫婦、それに次男夫婦の四人だった。
次男の宇太郎は少年のまま大人になったような漫画好きで、その嫁の晴は美人で気丈に見えるが、実は情に熱いところがある。
七月六日、宇太郎は予定よりも早く産気づいた晴を、急いで岡田医院に連れて行った。
医師の岡田貴美香は、梟町の半数以上の子供を取り上げてきた大ベテランで、この町のご意見番でもある。
へその緒が絡みお産に苦しむ晴の横で、宇太郎はおろおろするばかりであった。
生命の誕生と命名
翌日、ようやく無事に女の子が生まれ、分娩室に通された宇太郎、廉子、仙吉は、晴と赤ちゃんに対面した。
感極まる宇太郎に廉子がハンカチを差し出した。
「あんたが泣いてどうするの。ハルさん、お疲れ様、よく頑張ったね。可愛い赤ちゃんだね」
新生児室に運ばれたその子の横には、同じ日の少し前に産まれた男の子がいた。
その男の子は、ふくろう商店街にある萩尾写真館を経営する、紳士的で温厚な父親の萩尾弥一と、美人で上品な母親の和子の間に産まれた息子で、のちに幼なじみとなる律である。
ひとつしかない分娩室で晴が苦しんでいた時、廊下で産気づいた和子はするりと律を産み落としていた。
翌日、大部屋に入院していた晴のもとを宇太郎たちが訪れていた。
廉子から手作りの布おむつを受け取った晴は、そのうちの数枚を手にとると、和子の入院している特別室へ向かった。
出産の日に、自分が分娩室を占領していたことが気にかかっていたのだ。
そんな晴を笑顔で迎え入れてくれた和子は、ピアノをたしなんでいることから息子に律と名前をつけたと話してくれた。
そこで晴はまだ自分の子供の名前を考えていなかったことに気づいた。
一方、晴の病室では、必死に名前を考えたと言う仙吉に宇太郎が思いを語っていた。
「身体が弱くて怖い思いもしながら、あれだけの痛みに耐え、あの子を産んでくれたのはハルさんなんだから…名前はハルさんに付けさせてやりたい」
何も知らない晴は、仙吉と廉子が帰った後、遅くまで残っていた宇太郎に、自分たちも素敵な名前を付けようと張り切って言った。
宇太郎は帰りしな、仙吉が必死に考えたという「つくし」という名前を晴に伝えた。
翌朝、スズメの鳴き声で目覚めた晴は、ハッとした。
「あっ、スズメ!スズメ…可愛くない?」
時を経て個性あふれる二人に
昭和五十五年、小学三年生になった鈴愛は活発な女の子へ、律はクールな美少年へと成長していた。
改装して「つくし食堂」となった楡野食堂は、相変わらず繁盛していたが、一年ほど前に廉子を亡くした仙吉は寂しそうであった。
しかし、楡野家には新しい家族も増えていた。
鈴愛の一歳年下の弟・草太である。
おてんばで行動力のある鈴愛とは対照的に、草太はとても慎重で冷静な子供であった。
ある日、学校から帰宅した鈴愛はすぐに家を飛び出し、律の家に向かった。
二階にある律の部屋に向けて笛で合図し、窓から顔を出した律に「ふるさと」を弾いてと頼み込む。
一階にあるピアノの部屋で、律が見事な演奏を奏で、それを聴きながら踊る鈴愛。
演奏が終わり帰ろうとした時、和子に引き止められた。
鈴愛はそのまま萩尾家に上がり込み、焼きたてのシフォンケーキをいただいた。
写真館で仕事をしている弥一のところに行き、和子は言った。
「フフフ。お菓子の力で引き止めちゃった。リツは、喘息持ちで引っ込み思案なところがあるから、スズメちゃんみたいな子がいてくれると助かるのよね」
二人はケーキを食べ終えると、律の部屋に向かった。
そこには、永久機関という永遠に動き続ける装置に関する、律の創作品が多数並んでいる。
この地球上で永久機関を作り出し、ノーベル賞を取ることが律の夢である。
そんな律に、鈴愛は川をまたぐ糸電話を作ってもらった。
百メートルにも及ぶ長い糸電話で三途の川をまたぎ、仙吉を廉子と話させてやりたいと考えたのだ。
思いとは裏腹に…
二人が実験のために木曽川に向かうと、ブッチャーこと同級生の西園寺龍之介に遭遇した。
ブッチャーとは、人気の悪役プロレスラーの名前である。
町内一金持ちの西園寺不動産の息子であるガキ大将のブッチャーは、律に憧れていて、仲良しの鈴愛によくちょっかいをかける。
渡し船の代金を払わせようと、律が呼んでいたのだ。
もう少し人手が欲しいと、鈴愛はおしゃれ木田原という洋品店の一人娘で、同級生の木田原菜生を誘いに行った。
集まった四人は結局船には乗らず、橋を渡って両岸で糸を張って実験を始めた。
鈴愛と律がお互いの名前を呼び合い、実験は成功したのだが、鈴愛が急に糸電話を引っ張ったせいで、律が川に落ちてしまった。
「やってもうた!」
そう叫んだ鈴愛と同時に、仙吉も同じ言葉を呟いていた。
仙吉は、自転車に乗ってタバコを買いに行く途中で転んでしまったのだ。
晴に連れられて岡田医院で診てもらったが、ただの打撲ですんだ。
医師の貴美香が仙吉に聞こえないように晴に言った。
「センキチさん、禁煙してたよね?打撲は大したことないけど、あの世代は繊細だから気をつけてあげてね。急に老け込んだりするから」
大きな愛と忍び寄る恐怖
一方、鈴愛は大慌てでずぶ濡れになった律を背負い、猛ダッシュで萩尾家に向かった。
律の喘息が心配だったのだ。
息を切らせ萩尾家にたどり着くと、和子は律の体をタオルで拭きながら、濡れても大丈夫だと皆んなに説明してから律を叱った。
「なんでスズメちゃんに背負われてるの?」
「いやぁ、なんか、盛り上がってたみたいだから、ここは乗っといたほうが…」
律の尻を叩いた和子は、危ないからと糸電話を取り上げた。
律がお風呂に入っている間、三人はお絵かきを楽しんだ。
漫画好きの宇太郎の趣味で手塚治虫やちばてつやなどの名作漫画に慣れ親しんできた鈴愛は絵が得意だった。
その夜、怖い夢をみた鈴愛は宇太郎たちの寝室に行き、晴の布団に潜り込んだ。
「おかーちゃんは腎臓が悪くて体が弱かったから、あんたをちゃんと出産できるか心配で仕方なかったのよ」
元気に育った鈴愛を見て、涙を流す晴の背中に鈴愛は抱きついた。
思わず起こされてしまった宇太郎も加わり、三人で笑いながら眠りについた。
翌朝、律が川に落ちたことを打ち明けると、晴はなぜ早く言わないのかと怒った。
そこに、和子が訪ねて来て、晴は慌てた。
「なんでこんな朝から?絶対怒ってる…ワコさん、可愛い顔して底知れない怖さがある…」
玄関には仁王立ちした和子がいた。
以上、半分青い1週のあらすじネタバレでした。
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